POPOPOのサイトは、独特な見た目が印象的でした。大手の企業サイトとはまったく違うのに、強い個性があって気になりました。情報をしぼったシンプルな作りなのに、なぜ印象に残るのかを観察しました。
はじめに
この記事でわかること
- 「現実の大胆な省略」という考え方を、そのまま見た目にした作り
- 丸と直線を組み合わせた、記憶に残るロゴ
- 数字を大きく見せる、短い時間で伝わるバナー
- アプリを使った体験から、私が考えたこと
結論
POPOPO公式サイトは、情報をあえて少なくして、ロゴ・色・余白でブランドの世界観を伝えるサイトです。学べるのは「余白で大事なものを目立たせる」「伝えたいことを1つにしぼる」「ロゴ・色・配置をそろえる」の3つです。
サイトの基本情報
- サイト名:POPOPO公式サイト
- 運営会社:POPOPO株式会社
- ジャンル:SNS・コミュニケーションサービス
- 基礎知識:POPOPO株式会社は2023年8月設立。川上量生氏が全額出資し、2026年3月にアバター通話SNS「POPOPO」の提供を開始しました。取締役にひろゆき氏・庵野秀明氏・GACKT氏が就任したことでも話題になりました。
※2026年10月現在、アプリ「POPOPO」は2026年9月17日で提供を終了しています(KAI-YOU「アバター通話アプリ「POPOPO」サービス終了を発表」2026年7月15日)。この記事の分析は、提供中だった3月に見たときの画面をもとにしています。
「現実の大胆な省略」をそのまま見た目に
POPOPOは、「優れたメタバースとは、現実の精巧な再現ではなく、現実の大胆な省略である」という考え方を掲げていました。サイトの、情報をそぎ落とした抽象的な見た目は、ただの好みではなく、このサービスの考え方をそのままデザインにした結果だと読み取れます。
色は青のグラデーションと白が中心で、使う色をしぼっています。画像は多く使わず、余白と文字のデザインで世界観を表していました。見出しは大きく、ロゴやタイトルが一番目立つように置かれています。
記憶に残るロゴと、すぐ伝わるバナー
丸と直線のロゴ
ロゴは、幾何学的な形の文字で、丸と直線を組み合わせた独特の形をしています。横長ですが、文字の並びにリズムがあり、一部の文字の形を変えることで記憶に残りやすくなっていました。わざと「ちょっと変わっている」と感じさせることで、ブランドを覚えてもらう工夫だと思います。
数字を大きく見せるバナー
キャンペーンのバナーは、青い背景に黄色のアクセントで、大事な数字が大きく見せられていました。太い文字でインパクトを出し、人物とスマートフォンを中心に目が集まるように配置されています。入れる要素をしぼっているので、一瞬で内容が分かる作りでした。
ページの組み立て
最初の画面ではロゴとブランドの雰囲気を強く印象づけ、その下に会社の情報やサービスの概要を簡潔にまとめています。くわしい説明より「なんだろう?」と興味を持ってもらうことを優先した、予告のような組み立てです。メニューも最小限にしぼられていました。
このサイトから取り入れたいこと
- 考え方を、そのまま見た目にする:サービスの考え方が決まっていると、デザインの迷いが減ります。
- ロゴに少しだけ「変わったところ」を作る:一部の形を変えるだけで、記憶に残りやすくなります。
- 伝えたいことは1つにしぼる:バナーも画面も、要素をしぼるほど一瞬で伝わります。
自分のサイトでまねするなら、まず「このサイトの考え方」を一文で書き、その一文に合わない飾りや情報を外していく作り方を試してみたいと思います。POPOPOのように、考え方と見た目がそろうと、情報が少なくても印象に残るはずです。
ほかのサイトと比べると
同じ「お店・サービス」のNetflix(「No.015 Netflixのデザイン分析」)も色をしぼったサイトですが、作品をたくさん並べて「量」で魅力を伝え、登録の流れをとても丁寧に作っていました。POPOPOは反対に、情報をしぼってロゴと余白で「なんだろう?」と思わせる作りです。サービスの強みや段階によって、「見せる」と「しぼる」の選び方が変わるのだと感じました。
POPOPO公式サイトを見て、私が気づいたこと
このサイトから学んだこと
会社のロゴは独特なデザインですが、不思議とまとまりがあり、サイト全体も今っぽいデザインにまとめられていました。載っている画像は多くないのに、余白や配置の工夫で、飽きずに見られる点が印象的でした。
自分ならこう作る
サービスの内容が少し伝わりにくい印象を受けたので、実際の利用画面や使う場面を紹介する内容を足すかもしれません。ただ、あえて情報をしぼることで興味を引く考え方とも考えられるので、ブランドの方針とのバランスを見ながら作りたいと感じました。
これから学ぶ人へ
サービスが始まったころに実際にアプリを使ってみましたが、話題になった背景には、サービスの内容だけでなく、有名人の発信や「PO」のユニークなロゴの影響も大きかったように感じます。今あるデザインを学ぶだけでなく、自分で新しい形を生み出せるようになるための学びも大切だと気づかされました。
※この記事は、Webデザインを学ぶ過程で実際の公開サイトを見て気づいたことをまとめた学習記録です。
同じ「お店・サービス」のサイトとして、「No.014 IKEA公式サイトのデザイン分析」も分析しています。見比べると、それぞれの工夫の違いがよく分かります。
この記事のまとめ
POPOPO公式サイトは、「現実の大胆な省略」という考え方をそのまま見た目にした、情報をしぼったサイトです。丸と直線のロゴ、数字を大きく見せるバナー、青と白の色、広い余白がそろっていて、情報が少なくても強い印象を残します。考え方と見た目をそろえることの大切さを学べました。
よくある質問(FAQ)
Q. POPOPO公式サイトはどんなサイトですか?
A. POPOPO株式会社が2026年3月に始めた、アバターで会話する通話アプリ「POPOPO」の会社とサービスを紹介していたサイトです。サービスはその後、提供を終了しています。情報をしぼった、独特な見た目が印象的でした。
Q. 情報が少ないサイトでも個性を出すことはできますか?
A. できると思います。POPOPOのサイトを見て、情報の量よりも「何を伝えたいか」がはっきりしていることが、デザインの個性を生むのかもしれないと感じました。
Q. 情報をしぼったサイトから学べることは何ですか?
A. 伝えたいことを一つにしぼると、ロゴや言葉が目に入りやすくなることです。ただ、サービスの中身が伝わりにくくなることもあるので、そのバランスが大事だと感じました。実際の画面はPOPOPO公式サイトで見られます。
