名古屋市のサイトを見て、最初は「東京都のサイトと似ているな」と思いました。でも見比べてみると、和柄の飾りや生成りの背景など、名古屋らしさが随所に出ていて、行政のサイトでも地域の個性は出せるのだと気づきました。
はじめに
この記事でわかること
- 和紙のような背景と和柄の飾りで出す「名古屋らしさ」
- 大きな検索欄と「対象者別」「人生のできごと」からの探し方
- 健康や熱中症など、住民が実際に使える道具を並べる作り
- 飾りと読みやすさのバランスについて、私が考えたこと
結論
名古屋市公式サイトは、和風の飾りで地域らしさを出しながら、だれでも必要な情報にたどり着けるように作られた行政のサイトです。大きな検索欄、カード型の配置、「人生のできごと」から探せる入り口など、情報の多さを整理する工夫が参考になります。
サイトの基本情報
- サイト名:名古屋市公式サイト
- 運営:名古屋市
- 目的:市民向けの情報、行政手続きの案内、防災・観光の情報
- 基礎知識:名古屋市は人口約235万人(2026年9月1日現在の推計人口。名古屋市「名古屋市の人口について」)を抱える政令指定都市で、日本三大都市の一つに数えられます。
和紙と和柄で出す「名古屋らしさ」

最初に目に入るのは、和紙のような背景と和柄の飾りです。地域の文化や歴史を感じさせる見た目で、名古屋城を思わせる色や飾りも使われていました。
色は生成り色を土台に、緑をメインに、金や赤を目立たせる色として使っています。行政のサイトに必要な信頼感を保ちながら、地域らしさを表している点が特徴です。一般的な自治体のサイトと比べて、はっきりとした個性がありました。
飾りが多くても見やすい理由
飾りは比較的多いのですが、情報はカードの形で区切って並べられ、余白もとられています。見出しにも少し飾りが加えられていて、情報の大きなまとまりと小さなまとまりの区別がつきやすくなっていました。ボタンは角が丸く、行政のサイトらしい堅さをやわらげています。
いろいろな入り口から探せる

扱う情報がとても多いので、探すための入り口がいくつも用意されていました。
- 大きく置かれた検索欄
- カテゴリ別のメニュー
- 「対象者別でさがす」(子育て・高齢の方・事業者など)
- 「人生のできごとからさがす」
「引っ越し」や「出産」のような人生の出来事から探せる入り口は、役所の部署の名前を知らなくても、自分の状況から必要な手続きにたどり着けるので、とても親切だと感じました。
住民が実際に使える道具も並ぶ
トップページには、お知らせだけでなく、「なごや健康マイレージ」(歩いた数や健診を受けたことでポイントがたまる、住民向けの健康づくりのしくみ)や、「熱中症リスクを見てみよう」という、気温に合わせて注意を呼びかける道具も載っていました。告知を並べるだけでなく、住民が実際に使える道具が混ざっている点が印象的でした。
このサイトから取り入れたいこと
- 地域やお店の個性は、色と飾りで出す:骨組みが同じでも、色と飾りで「らしさ」は伝えられます。
- 探す入り口を、いくつも用意する:検索・カテゴリ・自分の状況から、と入り口が多いほど迷いません。
- お知らせだけでなく、使える道具も置く:見る人の役に立つものがあると、何度も訪れてもらえます。
自分のサイトでまねするなら、メニューを「サービスの種類」だけでなく、「こんなときに」(例:初めての方へ、急ぎで相談したい方へ)という入り口でも作ってみたいと思います。見る人が自分の状況から選べると、迷わずに目的のページへ進めるはずです。
ほかのサイトと比べると
同じ「行政・公共」の東京都公式サイト(「No.005 東京都公式サイトのデザイン分析」)は、白い画面と最小限の色で、防災情報をいつも一番上に置くなど、だれもが迷わないことを最優先にしていました。名古屋市も同じように入り口をいくつも用意していますが、和紙のような背景や和柄で「名古屋らしさ」も出しています。行政のサイトでも、地域の個性を出す余地があるのだと分かりました。
名古屋市公式サイトを見て、私が気づいたこと
このサイトから学んだこと
授業で紹介されたサイトでしたが、いろいろな人への配慮が細かく行き届いていて、自分では気づかなかった視点をたくさん学べました。アクセシビリティ(年齢や障害に関係なく、だれでも使えるようにする配慮)や情報の整理など、見た目以外の部分にも工夫がされていて、授業でお手本として紹介された理由が分かりました。
自分ならこう作る
名古屋らしい名所や地域の文化を取り入れた飾りは魅力的ですが、場所によっては情報が多く感じられる部分もありました。文字がのる場所は無地の背景を増やすと、さらに読みやすくなると感じました。
これから学ぶ人へ
Webサイトを作るには、デザインだけでなく、検索のしやすさやアクセシビリティなど、機能の知識も欠かせないことを学びました。また、実際に使う人の立場になってサイトを使ってみると、作る側の目線だけでは気づけない改善点が見えてくると感じました。
※本記事はWebデザイン学習の一環として、実際の公開サイトを観察・分析した記録です。
同じ「行政・公共」のサイトとして、「No.022 東京消防庁こどもページのデザイン分析」も分析しています。見比べると、それぞれの工夫の違いがよく分かります。
この記事のまとめ
名古屋市公式サイトは、和紙のような背景と和柄の飾りで地域らしさを出しながら、カード型の配置と余白で読みやすさを保った行政のサイトです。検索欄、対象者別、人生のできごとなど、いくつもの入り口から探せるようにし、住民が使える道具まで並べています。文字がのる部分の背景を無地にすると、さらに読みやすくなりそうです。
よくある質問(FAQ)
Q. 名古屋市のサイトは、東京都のサイトと作りが似ていますか?
A. 骨組みは似ていますが、名古屋市は和紙のような背景や和柄の飾りで地域らしさを出している点が違います。どちらも「だれでも使えること」を大切にした作りです。
Q. 自治体のサイトに共通する課題は何ですか?
A. 情報がとても多い中で、必要な情報にすばやくたどり着けるかが課題になりやすいと思います。名古屋市は検索欄を大きくし、入り口をいくつも用意していました。
Q. 名古屋市のサイトで特に参考になった作りは何ですか?
A. 「人生のできごとからさがす」のように、自分の状況から手続きを探せる入り口です。実際の画面は名古屋市公式ウェブサイトで見られます。
