プログラミング教育は「勉強」だけではない
学校教育でもプログラミング教育が広がる中、「プログラムを書く技術を学ぶもの」というイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。
この記事では、プログラミング教育と感覚のつながりについて、研究や実践例をもとに整理します。
私自身も「プログラミング教育って、座って画面を見るものだよね」と思っていました。しかし、感覚発達やボードゲームとの関係について知るうちに、遊びや体験を通した学びにも深く関わっている可能性があると感じるようになりました。
この記事でわかること
- プログラミング教育と感覚の関係
- 発達支援での活用
- ロボット教材の役割
- ボードゲームとの共通点
- 気持ちや体を自分で整える力との関係
結論
プログラミングは頭だけでなく、体の感覚も使う学びです。ロボット教材やボードゲームのように、遊びの中で順番に考える経験が、プログラミングの考え方の土台になると感じています。
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プログラミング教育と感覚のつながり
プログラミングは頭だけで行うものに見えますが、実際には複数の感覚が関わる可能性があります。
特にScratchやロボット教材ではその傾向が分かりやすくなります。
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私がプログラミングと感覚・体のつながりを意識するようになったのは、集中が切れて離席してしまう子や、友達の邪魔をしてしまう子の様子を見たときでした。
画面に向かって座り続けることは、子どもによっては体や感覚の面でも負担が大きいのかもしれない。
そう考えるようになってから、プログラミングを「頭だけの活動」とは見られなくなりました。
プログラミング教育で刺激される3つの感覚
1. 固有受容感覚
身体の動きや位置感覚に関わる可能性があります。
- ブロックを組み立てる
- パーツを調整する
- 位置を合わせる
2. 視覚・空間認知
空間を頭の中でイメージする力と関係すると言われています。
- キャラクターやロボットが、どの向きに何歩進むかを考える
- 画面の上の位置(右・左・上・下)を数字で決める
- 完成した動きを目で見て、思った通りか確かめる
3. 触覚
キーボードやブロックの触感も学習体験の一部になります。
特にロボット教材では、部品をはめる手ごたえや、カチッと組み合わさる感覚がそのまま「できた」という実感につながります。画面の中だけで完結しないことが、手を動かすのが好きな子にとっての入り口になるのかもしれません。
「動くプログラム」が安心感につながる理由
プログラミングでは、入力した内容に対して結果がすぐに返ってきます。そのため、「何をするとどう変わるのか」という因果関係を理解しやすい特徴があります。
結果を確認しながら試行錯誤を繰り返せるため、自分で考えて改善する力を育てる学習にもつながります。
発達支援の現場での活用
発達支援の現場では、学習だけでなく感覚刺激を取り入れた教材として、プログラミングやロボット教材が活用されることがあります。
発達の土台を整える支援については「発達支援は「頑張らせること」じゃなかった|勉強会で知った、発達の土台を整える支援」でくわしく書いています。
感覚統合とプログラミングの関係
感覚統合とは、視覚・触覚・固有受容感覚(体の動きや位置を感じる感覚)などの情報を脳が整理して処理する働きです。
ロボットの組み立てやブロック操作など、手を動かしながら考える活動は、こうした感覚を活用する学習方法の一つとして注目されています。
私が発達支援の現場で見てきたこと
私が発達支援の現場にいたころ、ある程度感覚が整ってきた子は集団療育に移り、コミュニケーションの一環としてゲームを行うことが多くありました。
一方で、一人でじっくり考えて取り組むゲームも大事だと感じていました。
誰かと遊ぶゲームと、一人で考えるゲーム。その両方があることで、子どもが自分のペースで考える時間も守られるのかもしれません。
ボードゲームとプログラミング教育の共通点
プログラミングとボードゲームには、考え方の面で共通する要素があります。
- 試行錯誤を繰り返す
- ルールを理解して行動する
- 状況に応じて戦略を考える
プログラミング的思考との共通点
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ボードゲームでは、「ルールを守りながら、自分の手番で最適な行動を考える」という過程を繰り返します。
これは、「順序を考える」「条件に応じて行動を変える」といったプログラミング的思考と共通する部分があります。そのため、コンピューターを使わずにプログラミングの考え方を学ぶ「アンプラグド」の教材として活用されることもあります。
私がボードゲームとプログラミングの共通点に気づいたのは、友人や知り合いとの会話からでした。
話していると、筋道を立てて考えるのが得意な人ほど、幼いころにボードゲームをたくさん経験していることが多いように感じたのです。
あくまで私の周りでの印象ですが、遊びの中で「ルールに沿って順番に考える」経験を重ねていたことが、考え方の土台になっていたのかもしれません。
私自身も子どものころ、家族とボードゲームをするのが好きで、「次に何をすれば勝てるか」を順番に考えるのが楽しかった記憶があります。
遊びが学びにつながる理由
学びを「やらされるもの」ではなく、「やってみたい」と思える体験から始めることで、集中力や継続性が高まることがあります。
プログラミング教育でも、ゲームや遊びを入り口にすることで、学習への抵抗感が減り、自ら考えて試す姿勢につながる可能性があります。
この記事のまとめ
プログラミング教育は、プログラムを書く技術だけを学ぶものではありません。ロボット教材やScratch、ボードゲームなどを通して、考える力や試行錯誤する力、感覚を活かした学びにつながる可能性があります。
特に「遊びながら学ぶ」という視点は、子どもの興味や主体性を引き出すきっかけにもなります。今後も教育や発達支援の分野で、さまざまな活用方法が広がっていくことが期待されています。
よくある質問
Q. プログラミング教育と感覚統合はどんな関係がありますか?
A. 直接的な因果関係は研究段階のものが多いですが、体を動かしながら考える経験がプログラミング的思考と結びつく可能性が指摘されることがあります。
Q. ボードゲームがプログラミング教育に向いている理由は何ですか?
A. ルールに従って順番に進む・条件を考えるという要素が、プログラミングの「手順を考える力」と似ていると言われています。デジタル機器なしで取り組める点も利点です。
Q. プログラミング教育は発達支援の現場でも使われていますか?
A. ロボット教材やScratchを取り入れている発達支援施設があります。ただし効果については個人差が大きく、専門家の判断が大切です。
