Appleのサイトは、とてもシンプルなのに、なぜかかっこいい。「どうしてこれで伝わるんだろう」とずっと不思議だったので、改めて観察してみることにしました。
はじめに
この記事でわかること
- 製品の紹介・買い物・サポートが、一つのサイトにまとまっている作り
- どの製品のページも同じ決まりで作られていることが分かる理由
- 余白と写真で製品を「主役」にする見せ方
- シンプルすぎて探しにくい所について、私が考えたこと
結論
Apple公式サイトは、広い余白と少ない色、どの製品でもそろったページの作りで、製品そのものを主役にしたサイトです。製品の紹介・買い物・サポートを一つのサイトにまとめ、会社全体で一つのデザインの決まりを守っていることが伝わってきます。
サイトの基本情報
- 運営:Apple Inc.
- 目的:製品の紹介・購入の案内・サポート
- 主な内容:iPhone/Mac/iPad/サービスの紹介と購入のページ
- 基礎知識:Appleは1976年、スティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックらによって創業されました。
紹介も買い物もサポートも、一つのサイトに
サイトの説明には「情報も、購入も、サポートも、すべてAppleのウェブサイトでどうぞ」と書かれています。その言葉どおり、製品の紹介、オンラインストア、サポートが、別のアドレスや特設サイトに分かれず、一つのサイトの中にまとまっていました。
見る人は、製品を知ってから買い、困ったら相談するまで、同じサイトの中で済ませられます。サイトをまたがないので、見た目の印象もずっと変わりません。
どの製品のページも同じ決まり
iPhone・Mac・iPadのページを見比べると、見出しの出し方や、スクロールしたときの動きの見せ方が共通していました。製品ごとにばらばらに作っているのではなく、会社全体で一つのデザインの決まりを守っていることがうかがえます。
どのページを開いても同じ感覚で使えるので、初めて見る製品のページでも迷いません。この「そろっていること」が、シンプルなのにかっこいい理由の一つだと感じました。
余白と写真で、製品を主役にする
最初の画面では、新しい製品を短い言葉と大きな写真で見せ、下へ進むと、製品の特徴が物語のように順番に紹介されていきます。スクロールに合わせて、ふわっと現れる動きやスライドで情報が少しずつ出てくるので、読むというより「見ていく」感覚でした。
色は白・黒・グレーが中心で、あとは製品そのものの色だけです。写真は無地の背景が基本ですが、手や影を使うことで、立体感や大きさが自然に伝わるようになっていました。
このサイトから取り入れたいこと
- ページの作りの決まりを、全体で一つにする:どのページも同じ決まりなら、初めてのページでも迷いません。
- 余白を「もったいない」と思わない:余白があるから、写真や言葉が引き立ちます。
- 写真に手や影を入れて、大きさを伝える:無地の背景でも、立体感やサイズ感が分かります。
自分のサイトでまねするなら、まず「見出しの大きさ」「写真の置き方」「ボタンの形」を一つずつ決めて、すべてのページでそれを守るところから始めたいと思います。決まりが少なくても、守り続けるだけで、サイト全体にまとまりが出るはずです。
Apple公式サイトを見て、私が気づいたこと
このサイトから学んだこと
シンプルなのにブランドが確立している点が、最も印象的でした。写真も無地の背景をもとにしながら、手や影を使うことで、立体感や大きさを自然に伝えています。余計な飾りを除いているのに成り立っているのは、作りの考え方が徹底されているからだと感じました。
自分ならこう作る
一方で、シンプルすぎて、情報の場所が分かりにくいと感じる部分もありました。特に使う人が多いサービスなら、製品の紹介・価格・規約などは、もう少しはっきり分けたほうが分かりやすいと感じます。
「余白=もったいない空間」じゃなかった
Webを学び始めたころ、余白が多いサイトを見ると「もっと情報を入れればいいのに」と感じていました。でもAppleのサイトを見続けるうちに、その感覚が少しずつ変わってきました。
余白があるから、製品写真が「呼吸している」ように見える。余白があるから、次の情報への期待が生まれる。余白は、内容を引き立てるための演出なのだと思うようになりました。自分のサイトで再現するのはまだ難しいですが、「もったいない空間」から「意図した空間」へと、見方が変わったのは確かです。
Appleのサイトはメニューの項目が少なく、情報も厳選されています。「何を載せないか」を決めることの難しさは、自分でサイトを作ってみて初めて分かりました。つい全部載せたくなってしまうからです。「足し算より引き算が難しい」という言葉を、このサイトでようやく実感できました。
これから学ぶ人へ
海外の考え方のデザインが強く表れていると感じました。日本のサイトによくある「情報を全部見せる」作りではなく、「体験として見せる」作りになっています。ほかの国のデザインの考え方を学ぶことで、表現の幅が広がると感じました。
※本記事はWebデザインの学習記録として、実際に公開されているサイトを観察してまとめたものです。
同じ「メーカー・企業」のサイトとして、「No.012 資生堂公式サイトのデザイン分析」も分析しています。見比べると、それぞれの工夫の違いがよく分かります。
この記事のまとめ
Apple公式サイトは、製品の紹介・買い物・サポートを一つのサイトにまとめ、どの製品のページも同じ決まりで作ることで、シンプルなのにかっこいい印象を生んでいるサイトです。広い余白と少ない色、手や影を使った写真で、製品そのものを主役にしています。情報の場所が分かりにくい所もありますが、「引き算」の大切さを学べるサイトでした。
よくある質問(FAQ)
Q. Appleのサイトは、なぜシンプルなのにかっこよく見えるのですか?
A. 余白が広く、色が少なく、どのページも同じ決まりで作られているからだと思います。そろっていることで、製品の写真が一番目立つようになっています。
Q. 余白が多いと「ぜいたく」に見えるのはなぜですか?
A. 高級品の広告やカタログも、余白をたっぷりとることが多いからだと思います。情報を詰め込まないことで、一つひとつに価値があるように感じられます。
Q. Appleのデザインから独学で学べることはありますか?
A. はい。余白の使い方、色をしぼること、写真と文字のバランスなど、Webデザインの基本を徹底しているよい教材です。実際の画面はApple(日本)公式サイトで見られます。
