ソニーのサイトは、扱う製品や事業がとても多いのに、ごちゃごちゃした感じがありません。「整理するのが大変そうなのに、なぜこんなに見やすいんだろう」と思いながら観察しました。
はじめに
この記事でわかること
- 家電より「エンタテインメント」を先に見せるトップページ
- 「個人のお客様」と「法人のお客様」に分かれる入り口
- 白と黒にそろえた画面と、黒い製品の見せ方
- 同じ色が続く探しにくさについて、私が考えたこと
結論
ソニー公式サイトは、白と黒にそろえた画面と広い余白で、たくさんの製品や事業を洗練された印象にまとめたサイトです。家電の型番より映画・音楽とのつながりを先に見せ、「エンタテインメントの会社」としての顔を伝えています。
サイトの基本情報
- サイト名:ソニー公式サイト
- 運営会社:ソニーグループ株式会社
- ジャンル:電機・エンタテインメント
- 目的:製品情報の提供、会社の考え方や企業情報の発信
- 基礎知識:ソニーは1946年創業(創業者・井深大、盛田昭夫)。設立当初の社名は東京通信工業でした。
家電より先に「エンタテインメント」

トップページで最初に目に入るメッセージは「テクノロジーの力で未来のエンタテインメントをクリエイターと共創する」でした。並んでいる特集も、映画『キングダム 魂の決戦』の特設サイトや、テレビ「BRAVIA」の音響の開発ストーリーなど、映画や音楽とのつながりを伝えるものが中心です。
家電の型番や値段を並べるのではなく、「どんな体験を生み出す会社なのか」を先に見せています。家電メーカーというより、エンタテインメントの会社としての顔を最初に見せる作りだと感じました。
「個人」と「法人」で分かれる入り口
入り口は「個人のお客様」と「法人のお客様」ではっきり分かれていました。一般の人向けの製品と、仕事で使うプロ向けの機器では、知りたいことがまったく違います。最初に分けておくことで、たくさんの製品があっても、自分に関係のある情報にすぐ進めます。
白と黒にそろえた画面
画面は白と黒が中心で、目立たせる色はおさえられています。製品の写真も黒いものを中心に見せていて、サイト全体が一つのトーンでそろっていました。アクセントに使われる色も、やわらかい色や落ち着いた色が多く、派手さではなく上質さで魅力を伝えています。
ボタンは四角いシンプルな形で、見出しは大きさと余白で強弱をつけています。製品の高画質な写真と余白だけで、ぜいたくな印象を作っているのが分かりました。
このサイトから取り入れたいこと
- 「何を売るか」より「何を生み出すか」を先に見せる:会社の考え方が伝わると、製品の見え方も変わります。
- 見る人の種類で、最初に入り口を分ける:個人と法人のように分けると、たくさんの情報でも迷いません。
- 写真の色の雰囲気も、画面に合わせてそろえる:サイトと製品写真のトーンがそろうと、統一感が出ます。
自分のサイトでまねするなら、トップページの一番上に、作っているものの説明より先に「どんな気持ちで作っているか」を一文で置いてみたいと思います。考え方が先に伝わると、そのあとの作品も見てもらいやすくなりそうです。
ほかのサイトと比べると
同じ電機メーカーのPanasonic(「No.019 Panasonicのデザイン分析」)は、会員サービスで持っている家電だけに情報をしぼるなど、暮らしの家電とサポートを分かりやすくしていました。ソニーは映画や音楽とのつながりを先に見せ、エンタテインメントの会社としての顔を出しています。
また、Apple(「No.011 Appleのデザイン分析」)は製品をしぼってシンプルに見せる作りでした。製品が多いソニーは、「個人」と「法人」で入り口を分けて整理しています。同じ電機の会社でも、何を一番に伝えたいかで、トップページの作りがまったく変わるのだと分かりました。何を一番に見せるかを決めることが、デザインの出発点なのだと思います。
ソニー公式サイトを見て、私が気づいたこと
このサイトから学んだこと
サイト全体が白と黒を基調にそろえられていて、製品も黒いものを中心に見せることで、ガジェット好きの興味を引く世界観が作られていると感じました。また、アクセントの色も、やわらかい色や落ち着いた色が多く、安心感のある印象につながっています。派手さではなく上質さで魅力を伝える方法は、とても参考になりました。
自分ならこう作る
ブランドの統一感はとても高い一方で、似た色が続くため、目的の情報を見つけるまでに少し時間がかかる場面もあるように感じました。白と黒の世界観は保ちながら、情報の大切さに合わせて色や色の差に変化をつける方法も考えられます。ブランドらしさと使いやすさのバランスをとる工夫が大切だと感じました。
これから学ぶ人へ
サイトのデザインだけでなく、載っている製品のデザインそのものが、ブランドの印象とそろっている点が印象的でした。また、製品写真の見せ方や撮る角度で、商品の魅力が大きく変わることも学べます。Webデザインは配置だけでなく、写真の見せ方も含めて考えることが大切だと感じました。
※この記事は、Webデザインを学ぶ過程で実際の公開サイトを見て気づいたことをまとめた学習記録です。
同じ「メーカー・企業」のサイトとして、「No.006 トヨタ公式グローバルサイトのデザイン分析」も分析しています。見比べると、それぞれの工夫の違いがよく分かります。
この記事のまとめ
ソニー公式サイトは、白と黒にそろえた画面と広い余白、トーンをそろえた製品写真で、たくさんの製品や事業を洗練された印象にまとめたサイトです。家電より映画や音楽とのつながりを先に見せ、個人と法人で入り口を分けることで、エンタテインメントの会社としての顔と使いやすさを両立しています。
よくある質問(FAQ)
Q. ソニーのサイトは、一般の人と企業のどちらを意識していますか?
A. 両方だと思います。入り口が「個人のお客様」と「法人のお客様」に分かれていて、プロ向けの機器や仕事向けの情報も整理されていました。
Q. ソニーとAppleのサイトの違いは何ですか?
A. Appleは製品をしぼってシンプルに見せる作りで、ソニーは幅広い製品や事業を整理して見せる作りの印象です。ソニーは映画や音楽とのつながりも前に出しています。
Q. 電機メーカーのサイトで、製品を魅力的に見せる工夫は何ですか?
A. 製品写真の質と、使う場面が想像できる見せ方だと思います。ソニーは写真のトーンをサイトに合わせてそろえていました。実際の画面はソニー公式サイトで見られます。
