はじめに
視覚優位なエンジニア志望者が学習でつまずく理由
プログラミング学習を始めたとき、情報量の多さに圧倒されてしまうことがあるかもしれない。特に視覚的な情報整理が得意な人ほど、テキスト中心の学習環境に違和感を持ちやすい傾向があるようです。
ただし、それは能力の問題というより、情報の受け取り方の違いだと考えています。
私自身、情報量の多さに混乱していたころは、ひたすらノートに記録したり、教科書に付箋を貼りまくったりしていました。
大事なところを残そうとするほど、どれが本当に大事なのかが分かりにくくなっていたように思います。
この記事でわかること
- 視覚優位な人がつまずきやすい理由
- 情報を整理するシンプルな考え方
- 色分けや分類の使い方
- 学習環境の整え方
- エンジニア学習との向き合い方
結論
図で覚えるのが得意な人は、情報を「箱」に分け、色分けの決まりをそろえると混乱が減ります。私はノートをデジタルにして見返しやすくしたことで、復習が続くようになりました。
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学習方法に迷いがある状態でも、その揺れ自体は自然なことだと思っています。
視覚優位なエンジニア志望者が学習で感じやすい「情報の多さによる混乱」について、整理の視点や考え方をゆるやかにひも解いていきます。
学び方の違いについては「学び方は人によって違う?子どもと大人の「わかり方」の違いを整理」でくわしく書いています。
視覚優位とは
視覚優位とは、図や色、配置などの情報から理解が進みやすい傾向を指すことが多いですが、かならず固定された分類というわけでもないとも考えられています。
人によっては状況で変わることもあるため、あくまで「傾向」として扱うのがよいと思います。
視覚的に整理しやすい傾向
- 図解があると理解が進みやすいことがある
- 全体構造が見えると安心しやすい
- 関係性をまとめるのが得意な場合がある
- 色や配置で記憶が整理されやすいことがある
ただし、これも一部の傾向として見たほうが自然だと思います。
情報を「箱」に分けるという考え方
プログラミング学習では、いきなり細かい知識を覚えるよりも、大きな分類で捉える方法がおすすめです。
これは理解を固定するというより、「一時的に置く場所を作る」ような感覚に近いです。
分類の一例
- 画面を作る部分
- 裏側の処理
- データの保存
- 全体をつなぐ仕組み
色分けは意味より「一貫性」が大事
色を使った整理はよく紹介されますが、色そのものに意味があるというより、決まりを統一することが重要だと考えられる場合があります。
| 色 | 役割(仮) |
|---|---|
| 青 | データっぽいもの |
| 黄 | 動きや処理 |
| 紫 | 条件や決まり |
| 緑 | 補足や気づき |
ただ、この決まりも固定する必要はなく、使いながら調整していく形で十分だと思います。
私がうまくいった整理のしかた
私の場合、うまくいったのはノートをデジタル化してからでした。
- 色分けをする
- 区切り線を使う
- 記録の決まりを自分で決める
- 補足事項は色を薄くしたり、文字を小さくしたりして目立たせない
特に「補足を目立たせない」ことで、大事な情報とそうでない情報の差がはっきりし、見たいところに目が向きやすくなりました。
学習環境そのものが見え方を変えることもある
エディタやノート環境は、理解のしやすさに影響する可能性があります。
例えばコードの構造が色で分かれて見えると、全体の流れが追いやすくなります。
よく使われる環境の工夫
- テーマ変更で見やすさを調整
- インデントや括弧の色分け
- 補助ツールで構造を強調
実際に学習環境を変えてみて感じたのは、短い時間でも情報を見つけやすくなり、復習しやすくなったことです。
少しの時間で見返せる状態にしておくと、学びが途切れにくくなります。
ノートは完成品ではなく途中の記録でいい
ノートをきれいにまとめようとすると、そこで思考が止まってしまうことがあると言われることがあります。
むしろ途中の状態を残すほうが、後から理解が進むこともあります。
- あとから追記する
- 間違いも残す
- 図を途中で追加する
- 整理しすぎない
Webデザインの専門校では、授業の内容を図や矢印で一枚にまとめるようにしていました。文章で書くより、あとから見返したときに思い出しやすかったです。
最後はやはり手を動かす
視覚的な整理で理解が進んでも、それだけで完結するわけではないことが多いようです。
最終的にはコードを書くという行為に戻っていく流れが自然だと思います。
子どもに教えるときにも使える
図で整理するやり方は、自分の勉強だけでなく、子どもにプログラミングを説明するときにも役立つと考えています。
たとえばScratch(スクラッチ。子ども向けのプログラミングの道具)では、命令のブロックが「動き」「見た目」「音」のように色ごとに分かれています。言葉だけで説明するより、まず色の箱で全体を見せてから手を動かしてもらうほうが、どこを探せばいいか迷いにくくなるのではないかと思います。
※この記事は、私の経験と、一般に紹介されている考え方をもとにまとめたものです。感じ方や合う方法には個人差があります。お子さんやご自身のことで気になる状態が続くときは、学校や医療機関、相談窓口などの専門家に相談してください。
この記事のまとめ
視覚優位だからといって、エンジニアという道に向いていないわけではありません。情報を「箱」に分けて整理したり、色分けに一貫性を持たせたり、学習環境そのものを見え方に合わせて調整したりと、自分に合う工夫を積み重ねていけば、つまずきは減らせます。ノートも完成品である必要はなく、途中の記録として気軽に残していく方が続けやすいと感じています。最終的には、整理したことを手を動かして試す流れに持っていくのが、視覚優位な学習者にとって自然なペースなのだと思います。
FAQ
Q. 視覚優位でないエンジニア志望者はどうすればいいですか?
A. 「見て覚える」「聞いて覚える」など、学び方の好みは人それぞれです。ただ、自分の好みの型に教材を合わせるだけで成績が上がる、ということは研究では確かめられていません(Pashlerほか、2008年)。本・動画・手を動かす練習を組み合わせて、続けやすい方法を探すのがおすすめです。
Q. プログラミング学習で挫折しないためのコツは何ですか?
A. 小さな成功体験を積み重ねることが大切だと思います。最初から難しいものを作ろうとせず、「動いた!」という瞬間を早めに体験することが続けるやる気につながると感じています。