IKEAのサイトを見ていたら、気づいたら探していたものとは関係ないページまで見ていました。「これって、お店と同じように見て回らせる作りなんじゃないか」と思ったのが、分析のきっかけです。
はじめに
この記事でわかること
- 探しやすさと「ついで見」を両立する作り
- 暮らしの場面が分かる写真と、カーソルで切り替わる写真
- サイトとお店をアプリでつなぐしくみ
- 値段の見せ方について、私が考えたこと
結論
IKEA公式サイトは、ブランドの青と黄色、余白の広い配置、暮らしの場面が分かる写真で、家具のある生活を想像しやすくしたサイトです。カテゴリで探しやすくしながら、写真やおすすめで「ついで見」も生まれる作りが参考になります。
サイトの基本情報
- サイト名:IKEA公式サイト(日本)
- 運営会社:Inter IKEA Systems B.V.
- ジャンル:家具・インテリア・生活雑貨
- 目的:商品の販売、インテリアの提案
- 基礎知識:IKEAは1943年、スウェーデンでイングヴァル・カンプラードにより創業。日本には2006年に再上陸しました。
暮らしの場面で見せる写真

土台は白で、IKEAの青と黄色がところどころに使われています。そして何より、写真が「家具だけ」ではなく、家具が置かれた部屋の様子を写していました。商品を一つずつ見せるより、「こんな暮らしができる」という提案として見せています。
カーソルを合わせると写真が切り替わる
商品にカーソル(マウスの矢印)を合わせると、使っている場面の写真に切り替わる作りもありました。商品だけの写真では分かりにくい大きさや、置いたときの雰囲気が伝わりやすくなっています。買ったあとの生活を想像させる、効果的な見せ方だと感じました。
探しやすさと「ついで見」の両立

最初の画面ではキャンペーンや注目の商品を見せ、その下にカテゴリへの入り口、特集やインテリアのアイデア、商品の詳細ページへと続きます。商品はカードの形でそろえて並べられていて、値段や情報を比べやすくなっていました。
カテゴリで目的の商品を探しやすくしながら、暮らしの写真やおすすめの特集が、自然に「ついでに見たいもの」を見せてくれます。お店のショールームを歩いているときと同じ感覚を、サイトでも作っているのだと感じました。
サイトとお店をアプリでつなぐ
サイトのあちこちに、IKEAアプリへの入り口がありました。アプリは通販だけでなく、お店のフロアの案内、「Scan&Pay」でのレジの通過、IKEA Familyの会員カードの表示までできるそうです。サイトで「見る」体験と、お店で「買う」体験を、アプリを通してつないでいる点が特徴的でした。
このサイトから取り入れたいこと
- 商品は「使っている場面」で見せる:部屋の写真があると、大きさや雰囲気が伝わります。
- 探す道と、寄り道を両方用意する:カテゴリで探しやすくしつつ、特集やおすすめで発見も生まれます。
- カードの形をそろえて、比べやすくする:商品が多くても、同じ形なら比べやすくなります。
自分がお店のサイトを作るなら、商品写真を「商品だけ」と「使っている場面」の2枚ずつ用意したいと思います。1枚目で何の商品か分かり、2枚目で暮らしの中での姿が分かると、見る人が買ったあとを想像しやすくなるはずです。
ほかのサイトと比べると
同じ「お店・サービス」のNike(「No.013 Nikeのデザイン分析」)も、アプリと会員サービスへの入り口をサイトのあちこちに置いていました。IKEAはアプリでお店のフロア案内やレジまでつなぎ、Nikeは会員限定の商品や特典でつないでいます。サイトだけで完結させず、アプリで関係を続ける考え方は、これからのお店のサイトに共通する流れなのかもしれません。
IKEA公式サイトを見て、私が気づいたこと
このサイトから学んだこと
トップページでは「OFF」やセール、「限定」といった言葉が目に入りやすい位置にあり、買いたい気持ちを高める工夫が感じられました。また、商品にカーソルを合わせると使っている場面の写真に切り替わるので、大きさや使うときの雰囲気が伝わりやすくなっています。機能だけでなく、買ったあとの生活を想像させる見せ方が効果的だと感じました。
自分ならこう作る
値段や割引の情報は分かりやすく整理されていますが、案内が多いことで、ブランドが持つデザイン性や世界観が少し目立ちにくくなる場面もあるように感じました。値段の分かりやすさは保ちながら、デザインの中に自然になじませる見せ方も考えられそうです。
これから学ぶ人へ
海外発の通販サイトでは、値段やセールの情報をはっきり伝える見せ方が多い印象があります。デザイナーは見た目の美しさを大切にしがちですが、使う人にとっては必要な情報をすぐに見つけられることが優先される場合もあります。デザインの美しさと情報の分かりやすさ、その両方のバランスを考えることの大切さを学べる例だと感じました。
※この記事は、Webデザインを学ぶ過程で実際の公開サイトを見て気づいたことをまとめた学習記録です。
同じ「お店・サービス」のサイトとして、「No.013 Nike公式サイトのデザイン分析」も分析しています。見比べると、それぞれの工夫の違いがよく分かります。
この記事のまとめ
IKEA公式サイトは、暮らしの場面が分かる写真とブランドの青・黄色で、家具のある生活を想像しやすくしたサイトです。カテゴリで探しやすくしながら、特集やおすすめで「ついで見」も誘い、アプリでサイトとお店をつないでいます。値段の見せ方と世界観のバランスについても考えるきっかけになりました。
よくある質問(FAQ)
Q. IKEAのサイトはなぜ次々にほかのページを見たくなるのですか?
A. お店のショールームを歩くような「ついで見」を、サイトでも再現しているからだと思います。暮らしの写真やおすすめの特集が、自然に次のページへ誘ってくれます。
Q. 家具のサイトで、商品の魅力を伝える工夫は何ですか?
A. 部屋に置いたときの写真や、使っている場面の写真を見せることだと思います。IKEAでは、カーソルを合わせると使っている場面の写真に切り替わる作りもありました。
Q. IKEAのサイトの「北欧らしさ」はどこに表れていますか?
A. 明るい色、シンプルで使いやすい配置、大きな写真に表れていると感じます。「使いやすいものは美しい」という考え方が、サイトにも表れているのかもしれません。実際の画面はIKEA公式サイトで見られます。
