無印良品のサイトは、商品と同じくらいシンプルでした。眺めているうちに「サイトもブランドの一部なんだな」と感じたのが、分析のきっかけです。Webデザインの専門校で「シンプルなデザインとは何か」を考える中で、学習記録としてまとめました。
はじめに
この記事でわかること
- 色と装飾を減らしたページが「無印良品らしさ」になっている理由
- 案内メニューから分かる、住まい・ホテル・本まで広がる事業
- 買い物のページに「読み物」が混ざっている意味
- 口コミを入れるか、SNSに任せるか、私が考えたこと
結論
無印良品の店舗・ネットストアのページは、色と装飾を減らした作りそのもので、ブランドの考え方を伝えているページです。買い物だけでなく、読み物や住まい・ホテルまで並べ、「暮らし全体のブランド」であることを見せています。
サイトの基本情報
- サイト名:無印良品公式サイト(店舗・ネットストアのページ)
- 運営会社:株式会社良品計画
- 業種:小売業(生活雑貨・衣料品・食品)
- 分析日:2026年3月
- 基礎知識:無印良品は1980年に西友のプライベートブランドとして誕生し、1989年に株式会社良品計画として独立しました。
「減らすこと」がそのままブランドになっている
土台は白や生成りに近い色で、文字はグレーや黒。目立たせる色はほとんど使われていません。色の差も強すぎないので、画面全体が静かに見えます。
見出しは大きさと余白だけで強弱をつけ、飾りの線やアイコンにはほとんど頼っていません。ボタンも形はシンプルで、色も控えめです。
商品写真は、背景や小物まで落ち着いた色でそろえてあり、使っている暮らしの場面が自然に想像できます。「感じ良いくらし」というブランドの考え方が、言葉で説明する前に、見た目で伝わってくるページでした。
案内メニューで分かる「暮らし全体のブランド」
案内メニューをたどっていくと、雑貨や服、食品だけでなく、次のようなものまで並んでいます。
- 無印良品の家(住宅)
- MUJI HOTEL
- Café&Meal MUJI
- MUJI BOOKS
ただの通販サイトではなく、住まいや旅、食事、本まで含めた「暮らし全体」を扱うブランドであることが、メニューの並びだけで分かる作りです。
買い物のページに「読み物」が混ざっている
ページの途中には、商品のカテゴリや特集に加えて、「くらしの事典」という読み物や、団地とのコラボ住宅の企画「MUJI×UR」も並んでいました。買うことを前提にしない記事が、買い物の情報と同じ並びに置かれています。
購入への入り口は目立たせすぎず、必要なところに静かに置かれています。「買って」と押すより、読んで考え方に共感した人が自分で選ぶ。そんな流れを大事にしているように感じました。
このサイトから取り入れたいこと
- 色と飾りを減らして、考え方を見せる:何を置かないかを決めると、ブランドらしさがはっきりします。
- メニューの並びで、扱う範囲を伝える:説明文がなくても、項目を見るだけで「何のブランドか」が分かります。
- 売る情報と読む情報を混ぜる:読み物があると、買う前に考え方に共感してもらえます。
自分のサイトでまねするなら、作り始める前に「使う色は3色まで」「飾りの線やアイコンは、意味があるときだけ使う」と決めておくのがよさそうです。あとから足したくなったときも、この決まりに戻れば、静かな画面を保ちやすくなります。
小さなお店のサイトでも、商品紹介の間に「使い方のコツ」や「作り手の考え」といった短い読み物をはさむと、無印良品のように「買う前に共感してもらう」流れを作れるのではないかと考えています。
無印良品の店舗・ネットストアページを見て、私が気づいたこと
このサイトから学んだこと
Webデザインの専門校の先生から「歩いているときでも常にアンテナを張ってデザインを見ることが大切」と助言を受けました。その言葉を意識していたときに、学校帰りに見つけたのが無印良品でした。大手企業でありながらシンプルなデザインだったので、分析の題材として興味を持ちました。
実際にサイトを見ると、一つひとつの部品はとてもシンプルなのに、全体で見ると強い統一感があります。ブランドのデザインの大切さを改めて感じました。
また、ナチュラルで落ち着いた世界観が利用者の好みと合うと、ファンになりやすい作りだと感じました。それでいて誰でも使いやすい雰囲気もあり、多くの人に支持される理由が分かるサイトでした。
自分ならこう作る
サイト全体が洗練されているぶん、目的の商品を買ったらすぐに離れてしまい、ほかの商品との出会いは少なくなるかもしれないと感じました。そこで自分なら、利用者の口コミやレビューを載せる仕組みを足すことを考えます。
ただ、口コミを前に出しすぎると、無印良品らしいシンプルな印象がくずれるかもしれません。使った感想はInstagramなどのSNSで広げ、公式サイトではブランドの印象を守る、という今のやり方が合っているのかもしれないとも感じました。
私自身も商品を買うときは、SNSや口コミで情報を集めてからお店へ行くことが多いので、この役割の分け方はとても参考になりました。
※本記事はWebデザインの学習記録として、実際に公開されているサイトを観察してまとめたものです。
同じ「お店・サービス」のサイトとして、「No.001 東武百貨店 池袋店公式サイトのデザイン分析」も分析しています。見比べると、それぞれの工夫の違いがよく分かります。
この記事のまとめ
無印良品の店舗・ネットストアのページは、色と飾りを減らした作りそのもので「無印良品らしさ」を伝えているページです。案内メニューには住まいやホテル、本まで並び、買い物のページに読み物も混ぜることで、暮らし全体のブランドであることを見せています。口コミはSNSに任せ、公式サイトでは印象を守るという役割の分け方も参考になりました。
よくある質問(FAQ)
Q. 無印良品のサイトは、なぜ色が少ないのですか?
A. ブランドの「余計なものを足さない」考え方を、サイトの見た目でも表しているからだと思います。色を減らすことで、商品の写真に目が向きやすくなっています。
Q. 買い物のサイトに読み物を載せる意味はありますか?
A. あると思います。「くらしの事典」のような読み物があると、すぐに買わない人にもブランドの考え方が伝わり、次に来たときの買い物につながりやすくなります。
Q. 「余白が多い=情報が少ない」は正しいですか?
A. そうとは言えないと思います。余白が多くても、一つひとつの内容が丁寧に作られていれば、むしろ情報の価値が伝わりやすくなります。実際の画面は無印良品公式サイトで見られます。
