ChatGPTをWebデザインの作業に取り入れてみた話
Web制作の仕事をしていて、「調べ物だけで時間が過ぎてしまう」という状況が続いていました。ChatGPTを使い始めてから、その感覚が少し変わりました。
調べ物そのものは、ネットで検索すれば大きく時間はかかりません。
時間がかかっていたのは、その情報が正しいと確信を持つために、情報元をたどっていく作業でした。
この記事でわかること
- ChatGPTが一番役に立った使い方(サイト構成の相談)
- うまくいったこと・失敗したこと
- AIを使うときの自分なりの決まり
- 仕事で使うときに気をつけていること
結論
ChatGPTは「考えを早く形にする相棒」として使うと、うまくいきました。一番役に立ったのはサイトの構成を相談する使い方で、反対に全部をまかせると硬い仕上がりになりました。最後に確かめて直すのは自分、と決めています。
一番よく使うのは「サイト構成の相談」
ゼロから案を考えるよりも、いったん何かしらの形が出てくると、そこから「ここは違う」「ここは良い」と判断しやすくなる感覚があります。
たとえば「この内容のサイトなら、どんなページが必要か」とたずねると、ページの一覧や並べる順番の案を出してくれます。その案をそのまま使うのではなく、たたき台として、自分の考えと比べながら直していく使い方です。
うまくいった使い方
構成が固まったら、仮のデザイン案を起こしてもらい、その方向性をもとに参考サイトを探して細部を詰めていきます。ゼロから探すより圧倒的に早いです。特に複数の案を短時間で比較検討したいときには、人力で探すよりもAIに方向性を出してもらってから絞り込む方が、結果的に時間の節約になっていると感じています。
もう一つ助かっているのが、デザイン案や改善点の案など、客観的な意見がほしいときです。
自分だけで作っていると見えにくい視点を、AIに出してもらうことで気づけることがあります。
Photo by Emiliano Vittoriosi on Unsplash
逆に失敗したこと
画像を抜きにして、文章構成だけでサイトを作ろうとすると、完成イメージと全く違うものになりがちでした。ビジュアルは結局、自分の目で見て決める必要があります。AIが出してくれる文章の構成は論理的でわかりやすいです。ただ、それだけでデザインの全体像を組み立てようとすると、どうしても説明的で硬い印象のサイトになりやすい、ということに気づきました。
正直に言うと、うまくいかない場面はほかにもたくさんあります。
だからこそ、一度でうまくいくことを期待するより、繰り返し試しながら日々試行錯誤しています。
自分なりの決まり
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後から自分で微調整できるよう、「わかりやすく書いて」とプロンプトで指定しています。たとえば、コードの中にメモ(コメント)で意図を残す/余計な道具を使わない素のCSSで書く/意味に合ったタグでHTMLを書く、など。AIに丸投げせず、あとから直せる状態で受け取るのが自分の決まりです。生成されたものをそのまま使うのではなく、必ず自分の理解できる形に書き直す過程を挟むことで、コードの中身が「よく分からないもの」にならないよう意識しています。
AIの答えをそのまま使わないために、もう一つ意識しているのが「参照元を出してもらう」ことです。
AIに情報の出どころを示してもらい、それを自分で開いて確認します。
最終的に確かめるのは自分、という姿勢を大切にしています。
AIの答えをうのみにしない学び方は「AIで勉強するときの落とし穴|考える力を失わない5つの使い方」でくわしく書いています。
今後の使い方について考えていること
AIの活用範囲は今後さらに広がっていくと思いますが、「考える部分」まで丸投げしてしまうと、自分のスキルが伸びなくなるのではという不安もあります。だからこそ、あくまで「考えを早く形にする道具」として距離感を保ちながら使い続けたいと思っています。
失敗から学んだプロンプトの工夫
最初の頃は「いい感じに作って」のような曖昧な指示を出していたのですが、結果が安定しませんでした。今は「だれに読んでほしいか」「目的」「文章の雰囲気」を最初に書いてからお願いするようにしています。この3つを最初に伝えるだけで、返ってくる答えの質がかなり変わる実感があります。プロンプトを工夫すること自体も、ある種のデザインスキルの一部なのかもしれないと感じています。
お客様の仕事で使うときの注意点
個人の制作物ならAIを自由に使えますが、お客様の仕事では、著作権や情報の取り扱いに注意が必要だと考えています。機密情報をそのままプロンプトに入力しないこと、生成物をそのまま納品せず必ず自分の目でチェックすることを決まりにしています。便利さの裏側にあるリスクも理解した上で活用することが大切だと思っています。
お客様のサイトの文章案を考えるとき、ChatGPTに何案か出してもらい、その中からお店の雰囲気に合う言葉を自分で選んで直しています。
これからAIを学ぶ人へ伝えたいこと
AIツールはどんどん進化していくので、「一度覚えたら終わり」ではなく、新しい情報を追いかけ続ける姿勢が必要だと感じています。完璧な使い方を最初から知っている人はいないので、まずは小さく試してみて、自分なりの決まりを少しずつ育てていくのがいいと思います。失敗しても大きな損失にはならない範囲で、どんどん試してみることをおすすめします。
AIと共存する時代のWebデザイナーとして
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AIが普及してから「デザイナーの仕事はなくなるのか」という議論をよく見かけます。でも実際に使ってみて感じるのは、AIは「選択肢を増やしてくれるツール」であって、最終的な判断をするのはやはり人間だということです。どの案を選ぶか、何を削るか、お客様の求めているものに合っているかを判断するのは、今のところAIにはできないと感じています。AIを恐れるより、使いこなす側に回る方が、これからのデザイナーとして生き残る道に近いと考えています。
この記事のまとめ
ChatGPTは”考える代わり”ではなく”考えを早く形にする相棒”として使うと、相性がいいと感じています。最終的な判断と微調整は自分で行うというスタンスを崩さないことが、AIとうまく付き合うコツなのかもしれません。
よくある質問
Q. ChatGPTにコードを丸ごと書いてもらった方が早くないですか?
A. その場では早いと思います。ただ、自分で理解せずに使うと、あとから直せなくなることがあるので、私はあえて手間をかけて自分の言葉に直すようにしています。
Q. AIの答えが正しいかどうか、どうやって確かめていますか?
A. AIに参照元を出してもらい、それを自分で開いて確認するようにしています。答えだけを信じるより、出どころを見て判断する方が安心できると感じています。
